「日生カキオコ」の話

2019年3月19日

今、全国の注目を浴びている「カキオコ」。

カキオコとは何か、どんな歴史があるのか調べてみました。

「カキオコ」とは


近年、「カキオコ」に注目が集まっています。

「秘密のケンミンショー」などの人気番組に取り上げられるなど、その注目度は全国区。

魅力は、ビジュアル。

がばっと一つかみして、お好み焼きの生地に盛られる牡蠣は圧倒的。

もちろんその味。

ひとくちで、瀬戸内のミネラルに満ち満ちた牡蠣の風味が口いっぱいに広がります。

いわゆる一般的なお好み焼きとは一線を画す味です。

焼き方は、店により多少の違いがありますが、混ぜ焼きの関西風でも重ね焼きの広島焼きでもない、独特の焼き方。

広島風の千切りキャベツに大阪風に生地を混ぜるやり方、先に鉄板に薄く生地を広げ、千切りキャベツをのせるやり方など、店舗によって違いがあります。

牡蠣も、生のまま生地に乗せる、まず鉄板で焼いてから生地に乗せるなど、こちらも違いがありますので、食べ比べも楽しいですね。

 

「カキオコ」の歴史


この「カキオコ」、岡山県備前市日生町という、ごく限られた地域で親しまれていた地元食。

日生地域は、明治維新のころには、その90%が漁業に従事、三重・和歌山から九州方面にまで漁場を求め、明治20年代からは朝鮮半島、台湾、マニラ、シンガポールまで出漁していたのだそうです。

牡蠣の養殖は、その試みを始めたのは1903年、今から100年以上も前のこと。

1960年代には本格的に着手、1970年代には急成長しています。

豊富で良質な牡蠣は、お好み焼きの具材として使われたのは、いわば必然だったのでしょうね。

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「カキオコ」飛躍のきっかけ

2001年12月、隣町の赤穂市に住む男性(岡山県の職員)は、偶然出会った「牡蠣入りお好み焼き」に衝撃を受けます。

そして、JR赤穂線に通勤仲間たちと「牡蠣入りお好み焼き」を食べ歩き、2002年2月には手作りの絵マップまで作ってしまったのです。

「カキオコ」という名称は、その通勤仲間が発したとのことです。

その熱意に突き動かされるように、「日生カキお好み焼き研究会(2011年「日生カキオコまちづくりの会」に名称変更)が発足。

「カキオコ」の認知向上への取り組みが始まりました。

2007年、備前東商工会は「カキオコ」は商標登録出願。

2008年には、商標登録されています。

そして、今では、全国区の冬の代表的な味覚として認知されるに至ったのです。

 

「カキオコ」のお店

秘密のケンミンショーで取り上げられお店は、「ほり お好み焼き」さん。

カキオコ飛躍のきっかけとなった男性が、初めて牡蠣入りお好み焼きに出会ったお店だそうで、お店の入り口には、「昭和37年カキオコ発祥の店」という看板が誇らしげに掲げられています。

また、「まるみ お好み焼き」さんも取り上げられていました。

まるみさんは、2月3日放送の「遠くへ行きたい」で、「浜屋 みっちゃん」さんとともにも紹介されていました。

これらの店舗があるところは、いわゆる日生の旧市街。

細い路地がそこここに交差し、風情のある通りです。

 

「日生カキオコまちづくりの会」作成の「日生カキオコマップ」には15店舗が掲載され、JR赤穂線日生駅から徒歩の範囲で行ける店がほとんどです。

 

2018-2019版『日生カキオコマップ』

⇒ 日生カキオコ2018-2019版(表)

⇒ 日生カキオコ2018-2019版(店舗詳細)

 

ところで、このJR赤穂線日生駅の列車の発着は、上りの大阪方面、下りの岡山方面いずれも1時間に1本程度。

上りは播州赤穂駅で乗り継ぎになります。

電車の時間を吟味した計画が必須ですね。

JR赤穂線日生駅(JRおでかけネット)

⇒ https://www.jr-odekake.net/eki/timetable.php?id=0651103

 

<ずべた編集長>

参考にさせていただいたサイト

カキオコってなに?

https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan/80/1/80_WA1977-6/_pdf

https://style.nikkei.com/article/DGXKZO13140040Q7A220C1NZ1P01

https://www.asahibeer.co.jp/area/08/kakioko/index2.html

https://hinase-kakioko.jimdo.com/